カウンセラー起業に必要な決断力の育て方

 

「昔から自分で選ぶことが苦手なんです」

「なにをしたらいいかわからないので決められないです」

 

このように言われる方がいます。

 

あるいは、

言葉には出さないだけで、

決断することが苦手な人はたくさんいることでしょう。

 

 

決断することに苦手意識を持っている人は、

起業をするという決断はしているものの、

起業準備を進めていくことで

どんどん不安が大きくなるという特徴があります。

 

不安が大きくなると、

物事を判断する能力が鈍くなります。

 

冷静に判断できなくなるので

ますます決断力が鈍ってしまうのです。

 

そして、決断できないままでいると

結果がついてこないので、

さらに自信がなくなってきます。

 

自信がなくなるので

決断する事態に遭遇すると不安が強くなってしまいます。

 

こういった悪循環から長年抜け出せないままでいるのです。

 

だから、この決断と不安の悪循環は

なんとしても断ち切らなくてはいけません。

悪循環を断ち切って

決断力を育てていく必要があります。

 

 

さて、

決断できない。

あるいは、決断しても

なかなか上手くいかない人には、

決定的に足らないものがあります。

 

決定的に足らないもの?

 

なんだと思いますか?

 

それは・・・

 

 

《決断するための選択肢が少ない》

 

そうです。

めちゃくちゃ単純なことですが、

そもそも選択肢が足りないんです。

 

決断力が育っていない人は、

A か B かという2択で迷っていたりします。

 

実際には

AかBという選択肢の中に

正解がない可能性もあります。

 

例えば、

A この人と結婚する

B 独身のままでいる

「結婚した方がいいのか、結婚しない方がいいのか、私はどうしたらいいでしょうか?」

と迷っているケース。

 

いやいや、そんなに極端に2択にしなくても

その中間の選択肢も増やせばいいのに、と思ってしまいます。

 

まずはお試し同棲期間を設ける、という選択肢を加えてもいいし、

お金の価値観や家族の価値観といった将来像を相手に確かめる、という

選択肢でもいいでしょう。

 

実際、カウンセリングで来られたクライアントに質問したら、

こんな答えが返ってきたことがあります。

 

「相手の価値観を確かめて、嫌われたら怖いんです」

 

いやいや、

結婚後に相手とのお金の価値観が決定的に違うことが分かる方が怖いですよ。

 

 

あるいは、別のケース。

 

A 会社を辞めて起業する

B 会社に残る

「退路を断って一か八か起業するか、ストレスがたまるけど会社に残るか決められない」

と何年も悩んでいるケース。

 

ABの選択肢以外にも

会社に居ながら、副業として始めることもできるし、

その他にも選択肢はいくらでもありますよね。

 

 

A か B の選択肢の中から決断しても、失敗する可能性が高いです。

 

だからまずは、選ぶかどうかは別として、

選択肢を増やし、未来の可能性を広げることが

大切です。

 

 

人生には多くの可能性があるはずなのですが、

なぜか、その可能性を自ら狭めてしまう人が多いような気がします。

 

 

私の場合、本気で起業しようと決めたときに、

2年ほど会社勤めしながら、起業の勉強をしていました。

いきなり会社を辞めずに、起業セミナーや教材を買って勉強したり、

勤めていた会社の商品チラシを自腹で作って、

それをポスティングして反応を確かめたりもしていました。

 

 

A か B という極端な選択ではなく、

現時点で自分でもできそうなことを選択肢として増やしていき、

リスクなく試せそうなものを選んで実行していく、

というのがお勧めです。

 

こういうふうにしておくと、

どんな状況であっても、

いろいろな選択肢があることがわかってきます。

自分の未来には様々な可能性があって、

そのなかから決断していくことができるのです

 

 

さらに、

このやり方がお勧めなのは、

次のことがあるからです。

 

決断して、そのことを実行すると

上手くいかないことも多々あります。

 

選択肢がいろいろある人は、上手くいかなくても慌てることがありません。

 

選択肢が豊富にあるので、

軌道修正や微調整が容易にできるのです。

 

一方で、

A か B しか選択肢がなければ、

上手くいかなくなったとき、

めちゃくちゃ慌てます。

また、決断を間違えた~

と嘆くかもしれません。

 

そして冒頭の

「昔から自分で選ぶことが苦手なんです」

「なにをしたらいいかわからないです」

になってしまうのです。

 

ぜひ、

選択肢を増やして、

なんでも試してみようという感覚で

決断していきましょうね。